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すぐに通されたことに疑問を感じながらも、人の倍ほどの大きさの門をくぐる。疑問の答えはすぐに見つかった。
真っ青な耳より少し長い髪。真ん中から髪をわけた美形男子が私達を待っていたのだ。
「凍耶か。こんなところでなにを?」
その男性に輝火が話しかける。
「たまたま近くに用事があってね。門のほうが騒がしかったから来てみたのさ」
紅夜たちと同じような装束に身をまとい、少し気取った感じの凍耶。
「しかし、副長のお前がここにいたのは幸いだ。蒼真に用事がある。通らせてもらうぞ」
その言葉を聞いてすぐに通された理由がわかった。氷の国副長がいたのなら確かに話は早いよね。
「隊長は守護城にいると思いますが、通すかどうかは用件次第です」
道を塞ぐように立ちはだかる。門の周りは森になっていて、この道を通るしか方法はなさそうに思えた。森の中には野蛮な魔物も多いと聞いていたから。
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