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「相変わらずだな。なんの用だ?」
男性の威圧感のある目に後ろにいる輝火や凍耶も冷や汗を流していた。
「ちょっと確認したいことがあってな」
臆することもなく、紅夜は私を見て答えている。
「その女性は?」
今回の用件が私だとわかったのだろう。氷の国隊長の蒼真さんは私たちを部屋に迎え入れてくれた。
目覚めたときの部屋と同じく時代劇に出てきそうな部屋。広さはかなりあるのでこの人数が入っても圧迫感もない。
「こいつ、訪問者らしんだが。向こうでマルラビを見たらしくてな」
椅子に座らされていると、立ったままの紅夜が用件を話し出す。
「なるほど。それならわたくしと同じ用件のようですね」
今までずっと黙っていた女性、土の国隊長の桃華さんがゆったりと気品のある声で話し出す。
「土の国でも、現在魔物が暴れる被害が出ています。それも普段は大人しい魔物ばかりが」
その話に紅夜の表情が険しくなる。
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