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「あぁ、こんなことが出きるとしたら、俺達隊長の誰かか神官くらいなものだな」
隊長の誰か。蒼真さんの言葉に皆が口を閉ざす。思っていても声に出しにくいことだったのだろう。
「ここで3人だけで議論していても始まりません。まずは他の国でも同じ報告があるか確認しませんか?」
重たい空気を破ったのは桃華さんだった。優しい声色で場を変えてしまう。同じ女性として素直に憧れてしまう。
「隊主会を開く。異論はないな?」
2人が頷くのを確認した後、書状を取りだし2人に署名を催促していた。隊主会、各国の隊長が集まり会議をすることである。開催したい隊長が書状に署名し他の隊長の参加を待つ。だが、4人以上の署名がないと強制力はなく、各隊長の判断に委ねられる。過去に断った隊長はいないそうだが、今の隊長になってからは、初の開催となるようで楽観視は出来ないようだ。と分かりやすく蒼真さんが説明してくれた。
氷の国の兵士が書状を持ち、各国へ伝達へ向かった。
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