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慌ただしく、戦の準備にかかる。裏門に回った3人とは別れ、残った4人で簡単な打ち合わせが行われる。
「紅夜は兵を率いて、左翼から攻撃。出来るだけ気付かれずに近づき、奇襲が望ましい。俺は中央で指揮を取る。俺に注目が集まるように派手に動くつもりだから、なにがあっても気にするな。桃華は万が一の可能性を考えて待機。香恋の警護を最優先に」
そこまで一気に捲し立てる。指示された2人も納得のようで、なにも意見を言わない。
「私のほうは避難指示だけなので、副長、兵長、組長、白飛はそちらにお貸しします」
白羅の後ろに控えていた役職者たち。黒葉の指示を待っている。
「それは助かる。なら、光璃は俺の。白飛は桃華の他の2人は紅夜の指揮下に入ってくれ」
各国から連れて来ていた兵はせいぜい百人程度。もちろん他の国の役職者はいない。圧倒的に不利な戦いが幕を開ける。
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