第4章 交わる光

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いつの間にか耳が隠れるほどのショートカット、女の私でも見とれる桃華(ももか)さんと遜色ない美貌、銀色の髪を揺らす美女がいた。少女の雰囲気のある桃華(ももか)さんとは違い大人の女性と言った感じだ。 そして初めて見た『(じゅつ)』でこの場にいたシルウは全て倒されていたことも驚きである。 「お姉様」 桃華(ももか)さんが新たに現れた女性に声をかける。 「桃華(ももか)隊長、遅くなり申し訳ない。御無事でなによりです」 2人の会話に入れる気がせずただただ呆けていると、蒼真(そうま)さんを先頭に紅夜(こうや)紫吹(しぶき)、それに隊長と共に戦った兵士や途中ではぐれた商人達もここへやってきた。皆が無事とは言えないが、ようやく安心出来た。 「光璃(ひかり)か。どうしてここに?」 紅夜(こうや)が女性に聞く。どうやら光璃(ひかり)さんと言うらしい。 「隊長が4人もお揃いとは、ただ事ではないのでしょうね」 光璃(ひかり)さんが光の国隊長かとも思ったが、彼女の腕には隊長の証、腕章はなかった。
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