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私が一緒にいることに当然、光璃さんが疑問を持つ。桃華さんが説明してくれたおかげで今はなにも言わないでいてもらえるが。
「紹介が遅れたが、光の国副長の光璃だ」
差し出された手を見て、私も手を出す。
「香恋です。よろしくお願いします」
握手してみてわかったが、その綺麗な肌とは裏腹にまめや傷が多い。ここまで出会った隊長も副長も桃華さん以外皆男性だった。力が全ての世界で女性が副長まで登り上がることは、至難なことなのだろう。手のだけでなく近くで見ると体のあちこちに傷があるのがわかる。
「光璃は蓬莱島で初の女性隊長に就任した人だ。そして桃華の姉弟子でもある」
そっと耳打ちで教えてくれる。桃華さんの姉弟子ってことには驚いたけど、あの2人の表情を見れば少し納得してしまう。
「隊長は現在討伐に向かったまま、連絡が取れないでいる。一応国中に伝令の兵を走らせたが、いつ戻るかは」
客間のような部屋に通され、お茶を出してくれながら申し訳なさそうに言う。
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