第4章 交わる光

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「説明する手間が省けた。相変わらずの判断能力と思考回路だ。他の隊長の協力も必要だ。手を貸してくれ」 白羅(はくら)さんの予想は紅夜(こうや)の性格を考えたら当然だったのだろう。蒼真(そうま)さんも紫吹(しぶき)も特に驚いた様子はない。桃華(ももか)さんに関しては同感と言わんばかりに頷いていた。 「詳しい話は雷の国への道中で聞きましょう。光璃(ひかり)、暫くはお任せします。頼みますよ」 最初から一緒に行くつもりでいたのか、否定もなく光璃(ひかり)さんへ指示を出す。光璃(ひかり)さんも素直に従うようだ。 「もうすぐに出発か?」 白羅(はくら)さんの準備が出来ればすぐに出発したいのだろう。私達は当然準備するものはない。 「えぇ。構いませんよ」 その言葉で隊長達はすぐに行動を開始する。何人かは兵士に伝令へ行かせていたが。自国のことも当然気がかりだろう。 中にいた時間は僅かだったが、光の国をようやく出発することが出来そうだ。次の国、雷の国を目指して。
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