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「説明する手間が省けた。相変わらずの判断能力と思考回路だ。他の隊長の協力も必要だ。手を貸してくれ」
白羅さんの予想は紅夜の性格を考えたら当然だったのだろう。蒼真さんも紫吹も特に驚いた様子はない。桃華さんに関しては同感と言わんばかりに頷いていた。
「詳しい話は雷の国への道中で聞きましょう。光璃、暫くはお任せします。頼みますよ」
最初から一緒に行くつもりでいたのか、否定もなく光璃さんへ指示を出す。光璃さんも素直に従うようだ。
「もうすぐに出発か?」
白羅さんの準備が出来ればすぐに出発したいのだろう。私達は当然準備するものはない。
「えぇ。構いませんよ」
その言葉で隊長達はすぐに行動を開始する。何人かは兵士に伝令へ行かせていたが。自国のことも当然気がかりだろう。
中にいた時間は僅かだったが、光の国をようやく出発することが出来そうだ。次の国、雷の国を目指して。
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