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蒼真の激が聞こえたのか、ようやく覚悟を決めた桃華が弓を放つ。氷の国の兵士ごと。
「ここまでが作戦だったとでも言うのか?」
瑛菜の動揺は果てしない。味方の被害を考えない作戦など思い付きもしなかったからだ。
「常に相手の裏を付く。それが戦いの基本だ」
味方の兵士も倒されていく中、敵を確実に倒していく。蒼真に紫吹を相手に上空からは桃華の部隊の攻撃。瑛菜にはどうすることも出来ず、ただ倒されるのを待つだけだった。
「蒼真、やはりあんたらは別格だよ。凡人の気持ちなんてわかるわけなんてなかったんだ」
それが最後の言葉となる。それが隊長達に届いたかは定かではないが。
「ここはもう大丈夫だな。俺は砦を制圧してくる」
氷の国は被害が大きいため、紫吹が兵を率いて砦を攻め落とす。蒼真はその場で残りの敵を殲滅する。
桃華も加わり、あっさりと殲滅させる。砦を制圧したが、やはりわだかまりが残る。
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