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敵本陣前にて再び隊長が集結する。その表情は様々であるが。
蒼真と紫吹は明らかにいがみ合っており、白羅と紅夜はなにか思い詰めたように神妙な雰囲気。桃華は挫けそうな気持ちを無理矢理保っているように泣きそうな笑顔。1人無邪気にしているのは黄流だ。彼はようやく終わる戦いに安堵していた。
「さて、いよいよ大詰めなんだけどどうするの?」
全員の視線が白羅と蒼真に集まる。今回、仕切るのはこの二人だからだ。
「砦の戦績で本陣の指揮をどちらが取るか決める予定でしたが、私達は戦死者は少ないですが負傷者は多く、逆に蒼真達は負傷者は少ないが戦死者が多い。どちらが優れているか判断しずらいですね」
「いや今回の戦績なら俺達のほうが優れているだろう。今回は連戦が予めわかっていた。この本陣での戦いに必要な戦力が多いほうがいいに決まっている」
蒼真の言い分に全員が顔をしかめる。桃華の表情を見て、正しいと言えないからだ。
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