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敵陣正面に配置されるは、紅夜と蒼真。今の蒼真と紫吹を組ませられないと紅夜が妥協した形だ。
「腑抜けるのは勝手だが足だけは引っ張るなよ?」
「誰が腑抜けているだと?
お前も役割を履き違えるなよ?
間違っても不覚を取ってくれるな」
それでも一触即発の雰囲気は変わらない。
逃げ道をなくすため、裏門に配置されるは紫吹と白羅。もちろん待機するわけではなく挟み撃ちするためだ。
「少しは落ち着きましたか?」
「元々そんなに荒れてはいないさ。黄流にってのは気に入らないが任された役割はこなすさ」
元々そんなに大きくはない砦。山の中にあるのだから当然かもしれない。塀より高い岩山が何個もある。その中の1つに黄流。逆側に桃華が配置につく。作戦は単純だ。正面から正攻法で攻め、裏から奇襲をかける。敵が慌てたところで上空から攻撃。その隙に潜入する。たったそれだけだ。もちろん成功するも失敗するも黄流にかかっているが。
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