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黄流の合図を皮切りにまずは正面組が攻める。敵も兵を出撃させて対抗するが、敵の大将は心中穏やかではなかった。
「他の隊長は攻撃できない、砦を２つ用意出来れば本陣が攻められることはなく、逆に雷の国を落とせるとはなんだったのだ！」
他の国から集った元役職は両砦に配置しており、ここ本陣には彼しかいない。
「この作戦を持ってきたあいつはどこに行った!？」
回りにいる兵士も困惑している。
「途中に砦２つを置く作戦、やはりあんたの作戦じゃなかったか」
いつの間にか潜入に成功していた黄流が目の前にいることで、もっと平常心をなくす。この部屋にいた兵士が皆倒されているのだから尚更だろう。
「来栖、あんたじゃここまで思いつかないと思っていたけど、黒幕は誰だ？」
黄流の殺気に敵の大将、来栖は動くことすら出来ないでいた。元々、黄流と来栖では実力が違いすぎるのだ。嫌でも隊長交代のときを思い出してしまう。
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