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「隊長、彼女は訪問者なのでは?」
そこで助け船を出してくれたのは、最初にベッドの側にいた男性だった。
「訪問者か。確かに昨夜は月のない夜だったが。
輝火、こいつ女なのか?」
紅夜と輝火と呼ばれた2人の会話は理解出来ない内容だった。そう、最後の言葉以外。
「ちょっと、確かに活発すぎるし、胸も控え目でよく男の子みたいって言われるけど、ちゃんと女の子でしょうが?」
その言葉に我慢が出来ず、ベッドから降り詰め寄っていた。
呆れたような表情を見せながら、微動だにせずトドメの言葉が言い放たれる。
「こいつのどこが女なんだ?
こんな女の欠片も感じないようなやつは見たことがない」
その言葉に私は完全に打ちのめされ、ベッドにうずくまっていた。
確かに女の子らしいところはないかもしれないけど、あまりに酷い言い方だと思う。私はこの男を嫌いになりそうだ。
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