第7章 最後の隊長

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そのギクシャクした雰囲気が原因なのか、帰ってきたかと思えばすぐに弧遥(こはる)に指示を出し、闇の国へ向かう準備をしている。一応跡地は後日、弧遥(こはる)が調査に行くらしい。蒼真(そうま)さんと白羅(はくら)さん、紅夜(こうや)紫吹(しぶき)も自分の兵にこそこそ指示していたからなにか気になることがあったのかもしれない。誰も今回のことを話してくれないので、なにもわからないけれど。 「闇の国に俺も行くのは構わないけど、どうやって説得するつもり?」 雷の国を出発し、馬車の中で突然そんなことを言い出す言葉の意味をよくわからないでいた。隊長が6人もいるのだ。行くだけで協力してもらえると思っていた。ここまでの隊長が皆事情を聞けば協力してくれたように。 「あいつは生半可なことじゃ動かないよ?」 しかし、皆の反応を見る限り闇の国隊長さんはそうはいかないらしい。誰も黄流(きりゅう)くんの言葉に顔をしかめている。強制することも出きるはずだけど強制はしたくないってことなのかな?
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