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とある公園のベンチにて
「はぁ、終わった。もうダメだ」
ぐったりとまるで死んでいるかのように座っている
「進学、進学、進学って……ったく、そう言うんだったら俺に進学できる場所を提供しろっての」
はぁ、と深いため息をつく。
そしてベンチをベッドがわりにし、横になった。
しばらくすると、
「もう、そんな所で寝てると風邪、引きますよ?」
「……ん?」
聞き覚えのある声がし、目を開ける。
「なぁんだ、おまえか」
「おまえとは失礼ね。せっかく心配して探してきたのにー」
「探してくれなんて頼んだ覚えはない」
「うわぁ、でたよ、お兄ちゃんの悪い癖」
ほら、帰るよと、袖を引っ張る
「俺に帰る場所なんてない」
「はぁ?たかが今年進学できないくらいで落ち込むの?何それ?意味分かんない」
それを聞いた途端、頭の何かが切れる音がした。
「うるせぇ!お前みたいに何でもできるやつに俺の気持ちなんか分かるはずねぇ!」
周りの目が集中する。
「もう。お兄ちゃんのばか!知らないっ!」
そう言い残し、妹は、早足で公園から出て行った。
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