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10年越しの片想いなんて正直呆れてしまう。そんなにも長い間想い続けるなんて無謀にも程がある。
そう思うのに「止めなよ。」と兄に言うことが出来ないのは俺も同じように無謀な片想いを続けているからだろうか
喉の渇きに耐えられず水分を取りにリビングに下りると今夜、奏多くんは泊まっていくらしく風呂上がりのところ台所ではち合わせてしまった。
いつもとは違い白い肌がうっすらと色づき首筋を流れ落ちる水滴は不思議な色香を醸していた。思わず目を逸らして立ち去ろうとするがぎゅっと手首を捕まれてしまい
「今日、部屋にいってもいい…?」
なんて聞かれては駄目だなんて言えるはずもなく静かに頷き彼を部屋に招き入れた。
部屋に入った途端、ベッドに押し倒され馬乗りになられる。
脇腹を指でツッとなぞられれば体はピクリと反応しそんな俺の反応に目を細めながら彼の手はどんどん下へと下がっていく
そしてスラックスから俺自身を取り出すと妖艶に微笑んでそれを口に含んだ。
生理的に体が熱くなる一方で頭はどんどん冷えていく。
一体どこで間違えたんだろう…と。
俺が兄に邪な気持ちを抱いた時点から既に歯車は狂っていたのだろうか
兄より聡いこの人に悟られ弱味を握られたときからこの関係は始まった
初めはただの触りあいだった。それだけだったのにどうしてこうなってしまったんだろう。
十分な大きさに育て上げたそれに満足したのか奏多くんは嬉しそうにそれを下で咥え込んでいく
自ら腰を揺らし厭らしくこちらを煽る
様々なことに耐えきれなくなり彼を押し倒し乱暴に腰を揺する
だんだんと押さえきれなくなる彼の嬌声を聞きながら隣の部屋で眠る兄に想いを馳せた小さな呟きは汗と共に流れ落ちた
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