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この学校の屋上への扉は施錠されている。
そんなこと篠原理沙は知っていたが、最上階である4階のさらに上へ続く階段を上った。
一つ踊り場がありさらに上に行くと屋上へ出られる扉がある。
正確には施錠されているので出られないのだが、扉の前の小さなスペースが彼女の特等席であった。
昼休みに一人でそこへやってきて、持参したお弁当を食べるのが彼女の日課である。
何故かここには誰も近寄らず、いつも一人の時間をゆったりと過ごすことができたのだ。
その日もいつものようにメディアプレイヤーで音楽を聴きながらそこでお弁当を食べた。
いつもお弁当を食べた後は汚れなど気にせず直接床に寝た。
本当は持参した雑巾で少し拭いたりしているのだが、その日は面倒くさかったので細かく考えずにそのまま横になった。
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