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えっ……?
仕事モードで、どうにか平静を保っていた私の思考が、
再びモヤモヤした底なし沼に落ちかける。
だが、先輩のプライドが、なんとか落ちかけた自分を引き戻した。
「まぁ、会ったっていうか。偶然ね」
私は、半ば無理やり顔に苦笑を広げた。
しかし、どういう訳か後輩は、その答えにひどく興奮をし始める。
「ええぇ、すごいじゃないですか。
連絡先交換もしてないのに、偶然で会っちゃうなんて」
「そんな、お互い地の果てに住んでる訳じゃないんだし。
それに彼、スイーツ好きみたいだから、
青山のお店の前で会っても、何も不思議はないじゃない」
「そんな事ないですよ。
会わない人は、どんなに近くに居ても絶対に会わないじゃないですか」
まぁね――。
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