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「で、彼から、さっきメールがきて。
近江くんから、その話を聞き出したって」
ふふふ……。
ほんのり頬を染めて、彼女は嬉しげに笑う。
そして、なぜか彼女は、私とワンコくんにこだわった。
「でもでも、私と響くんは携番も交換したんですから
会うのも当たり前ですけど。
夏海さんと近江くんは、本当の偶然ですもんね。
案外、運命が潜んでたりして。彼氏さん、危うしかも~」
キャーッ!
なんか、一人で盛り上がっている。
しかし、正直、いささかウザい。
だが、そうも言えない私の立場が、どうにも呆れた苦笑を広げさせるばかり。
そんな中、事が起こったのは、その日の夕方のことだった。
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