第3章  呼び込まれた再会

8/16
前へ
/37ページ
次へ
「で、彼から、さっきメールがきて。 近江くんから、その話を聞き出したって」 ふふふ……。 ほんのり頬を染めて、彼女は嬉しげに笑う。 そして、なぜか彼女は、私とワンコくんにこだわった。 「でもでも、私と響くんは携番も交換したんですから 会うのも当たり前ですけど。 夏海さんと近江くんは、本当の偶然ですもんね。 案外、運命が潜んでたりして。彼氏さん、危うしかも~」 キャーッ! なんか、一人で盛り上がっている。 しかし、正直、いささかウザい。 だが、そうも言えない私の立場が、どうにも呆れた苦笑を広げさせるばかり。 そんな中、事が起こったのは、その日の夕方のことだった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加