第3章  呼び込まれた再会

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「夏海さん、なんか物流システムがおかしいみたいです」 向かいの席から、困ったように眉根を寄せた後輩に言われた。 「おかしいって、どんな風に?」 「こっちの倉庫からの在庫が、まったく動かせません」 「名古屋と九州は? 動かせるの?」 「はい」 しかし、東京の倉庫は、東から北までの店舗への物流分を管理している 国内最大の保管倉庫だ。 しかも、明朝にはそこから商品を動かさなければ、店舗での在庫切れを 起こす可能性も高い。 「わかった。安奈ちゃん、すぐに業者さんに連絡して。 私は、マネージャーに話してくる」
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