獅子窟宿

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大広間に行くと仲居さんが席まで案内してくれる。 テーブルにはまだ何も置かれておらず、七輪などが人数分置かれている程度だった。 「奏太君、僕のはどれかなー?」 「んー?ムー専用のが来るって聞いてるけど……」 ルーカスやニコル、田中さんにユーリ、結月も集まり、料理がどんどんと運ばれてくる。 ムーには犬用御膳が用意され、いただきますの前に、待て状態で涎を垂らしながらじーっとご飯を見ている。 「カボチャがあるよぅ?後、お肉もある……もう食べていい?」 「まだ!乾杯ってしてから」 「待てないよー!」 丁度、ビールやジュースが運ばれてきたところで、少し離れたテーブルに若い女性4人がやって来た。 「おい、ニコル!さっきの温泉の女じゃないか?」 「でしょうね。ですが先にちゃんと召し上がってからにしてくださいよ?」 「おう!」 「何を言っておる。みんな飲み物は持ったか?」 「持った!」 「では、1年天満堂ご苦労だった!乾杯!」 「「かんぱーい」」
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