獅子窟宿

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「ムー食べてもいいよ」 「ノアもビール?」 「はい少しだけ」 「それにしても凄いなこの料理。伊勢海老だろこれ」 舟盛に伊勢海老の酒洗い造り。鮑はお刺身と七輪でのバター焼き。様々な魚介類に、松坂牛のしゃぶしゃぶまで付いている。 ムーはパクパクと必死に食べ、ノアはニコルさんと話しながら、俺も田中さんやユーリさんと話しながら食べる。 結月に関しては言うまでもなく、ルーカスの分までとって食べようとするほど食欲旺盛だった。 かなりのビールが空き、ムーがせがんで来るので仕方なくお肉を少しずつあげていると、女性陣も宴会だったのか、楽しそうな会話が聞こえてくる。 「………が、……してるから」 「でも、それなら……ヶ丘の……」 「それなら次の仕掛けは………」 浴衣の袖を引っ張られ横をみると、ルーカスがいつの間にか横に来ていた。
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