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「おい!奏太!ムーを連れて帰ってこい。迷惑だろうが」
「うん」
「待てよ。結月まで俺達の夢を壊す気か?」
「何だそれは……それなら皆で一緒に飲んだらよかろう!」
「ニコル行ってこいよ」
「嫌ですよ!」
すっとユーリさんが立ち上がり、ムーを迎えにいく。
「申し訳有りません。うちの犬が失礼なことをしませんでしたか?」
「いえ、あまりに可愛かったので……」
「ムーさん行きますよ」と言うも、一人の女性にお腹を撫でられご満悦のムー。
「あの、私たちなら大丈夫やもんで。犬は好きやし」と恰幅の良い焼酎を飲んでいる女性が言う。
いつの間に来たのか結月までもが女性陣のところに行っている。
何の話をしているのかまではわからなかったが、仲居さんが慌ただしく動き始め、あっという間に席がくっつけられてしまった。
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