妄想論

2/31
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
空っぽだった車内が、だんだんと賑やかになっていく朝の通勤は良いのだが、たくさん乗っていた乗客が、徐々に減っていく帰宅時は、とても寂しく感じるからだ。 タブレットでの執筆活動に集中してる時などは、特にそうである。 ふと、気がつくと、広い車内にただ一人ということも少なくないし、このまま、知らない場所に連れていかれるような錯覚を引き起こすことだって、無くはない。 加えて言うなら、バス停からわが家までの道のりも、また遠い。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!