scene1

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痛みに耐え続けること30分。 「お疲れさま 今日はここまでにしよう」 女はようやく解放された。 「…あと、どのくらいですか?」 疲れた表情で尋ねると 「そうだな…2週間くらいかな」 彫り師は 道具を仕舞いながら答える。 「あんたの肌は白くて柔らかい だから通常の倍は掛かるんだ。 壊死の危険が伴うからな…」 「…そうですか…」 「痛みに耐えられねえか?」 問いかけに ぶんぶん、と首を振り 「…早く認められたいんです 組長に相応しい女なんだって」 女はそう答えた。
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