序章 カイシ

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梅雨の中休み、本日は晴天なり 久しぶりのスッキリとした朝だった。 在る家の中が騒ぎだす。 っ!!! コラぁーーーーー!!! みくり~~!早く起きなさーい。今日は総体でしょうが~!!遅れるよ~皆んなに怒られるよ~!中学最後の大会でしょうがあーーーー!!!! と母親のユキが眠そうにアクビしながらも怒りながら階段をダンダンと登りながら起こしにいった。 父の東片サトシはタブレットでウェブニュースを見ながら毎朝同じ事を、、、さ、騒がしい、、、と呟きながら 煙草をベランダで吸っていた。 ふぁえっ、そ、そ、総体だぁ!!! ママ今何時!? もう、6時半よ!!!45分に集合じゃなかったの!!!直ぐにイキナサーーーい!!! 昨日興奮して眠れなかったぁ~~! ごめんなサーーーーイ! 早くしなさい!皆んなに迷惑かけるでしょ! 中学校でバス待ってるでしょ。 ギリギリ間に合うから おにぎり持って走って行きなさい!!! 送ってくれないの? ギリギリ間に合うでしょうが! 後でパパとマサト連れて応援に行くから お弁当、まだ作らなきゃいけないんだから! あんたの分だけ先に作ったから! 早く走って行きなさい! 早く言えば母のユキも寝坊したのだった。
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