第五章 サイカイ

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平塚は会場内を一通り見た後、下手に動くよりここで待っていた方がいいな。と思い 6番コートで待っていた。 そこへ女子生徒達が全部の準備をし終えて 6番コート手前、平塚の前に集まった。 「ザス!」 平塚は 「順当に西南だな。みんな!」 「皆、ハイっ!!」 「さっきの試合の結果聞いたぞ。すごいじゃないか!」 「ハイっ!ありがとうございますっ!!」 (あら?なんかいつもと違うなぁ~) 「いつも言っているように流れの中で連鎖打突!を心掛けて!審判会議でも軽い打ちは一本にしないで、ちゃんと極めを重視した気剣体の一致で一本を。となっているから!」 「ハイっ!!!!」 「赤松っ!大丈夫か?」 「ハイっ!大丈夫です!」と ちえ (なんか調子狂うな、こんなに落ち着いてると。 ありゃ?これなら本当に勝っちゃう??) 平塚はゴホっと咳をし、 「では、みんな、特に三年生!悔いの無いよう思いっきり自分の剣道をしなさい。」 「ハイっ!!!!」と皆、良い顔をしていた。 ちょうどその後 アリーナから 「平塚先生ーーーっ!みんなぁ~! 応援来たよーーー!頑張れよー! 声出せよおーー!」 と女子の先輩達3人が笑いながら手を大きく振った。
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