第五章 サイカイ

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試合コートに並ぶほんの少し前、 一年のリナが「どうゆう事ですか?平塚先生のさっきの言葉???」 みくりが 「簡単だよ。最初の打突を西南から引き出せって事。 そこをこちらがカウンターで打てって事。 後は何してもいいって言ってたじゃん。」 かな子が 「ああ~そういう事なんだ。ちょっと何を言ってるのか、よくわかんなかったからさ。」 みんなも 「ウンウン。」と。 みくりが 「西南のよくやる戦法だよ。自分からは来ないんだわ。特に大事な試合の時は。相手の動きを出させて、良く見て、返す!よくやるじゃん。平塚先生は、そのやり方あんまり好きじゃ無いから、あたしらにはその試合の仕方を教えないんだよ。いつも負けてっから、あたし達の最後の試合は、あたし達に勝たせてあげたいんでしょ。 簡単だよ。始めの掛け声を聞いたら 相手を睨めばいい。打っちゃダメ、 相手に打たせてから強く打つ!だけ。」 「おおお~!!みくり先輩たまには頭いいー!」とみんな。
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