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ついに3本目、最後の勝負が始まった。
かな子は得意の面を行こうとしたが
先ほどの面を取られた高木妹は警戒し
後ろに下がり間合いを取った。
カチャカチャ 竹刀の先が
お互いの間合いを測っている。
フェイントを入れながらもお互いのせめぎ合いが
長く続いた、、、、、、。
、、、、。
主審が
ヤメ!合議!! と発し
赤と白の旗をまとめ上にあげた。
合議だ。
どちらか、もしくは両方の試合の中、
反則が有ったかなかったかを副審と合議し
判定するのだ。
かな子と高木妹は元の開始位置から下がり
合議の結果を待っている。
合議を終え、選手達に合図した。
それにより試合開始位置に二人は戻った。
片方の選手づつに寄り
逃げずにもっと攻めて。次は反則になりますよ。
と注意した。
両選手、反則は取られなかった。
「はぁ~良かったぁ~」と
応援席も胸をなでおろした。
「ハジメっ!!!」
と号令がかかった。
もうお互い、あまり間を取りすぎたり下がったりはあまり出来ない。もし次に反則を取られたら、相手に有利になってしまうから。反則二回で一本となってしまう。特に団体戦の場合は痛い。
お互いに ハジメの号令がかかった瞬間に飛び出し
打ち合い、連続、連鎖の打突を繰り返している。
かな子の母、美奈子は手を握り締め
何も言わず目を潤ませながら心配そうにジッと観戦していた。
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