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?「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ…。もうちょい。珀!ついて来とる!?」
珀「いや…もう…限界…。ぎりぎり。むしろテンション上がってきた。」
「まだまだ余裕やなぁ!でもほら見てみぃ。そんなん言うてる間に到着だ。」
目の前にぽっかりとあいた大きな穴。衛星写真でも黒く塗りつぶされてる謎の場所。いろんな書籍に存在は載ってはいるけど,真相は全くわからん。全生命も未踏未開拓ってな。
「世界の未到の地」って言われている土地がいくつかあるんだがその中でも異質も異質。どこの国の警備もなく捜査した後もない。つまりはわしらが開拓者ってことだ。
?「ついに来たったわ。書籍じゃわからん事だらけやったけど、来ても謎が深まったな。さて穴の淵に来たわけやけどどうするよ?」
珀「あたしらのモットーは“怖れず進め”。黒?」
黒「行くしかないわな。ここまで来たら一番奥まで行ったろ!やけどこれ降りれるか?」
光で照らしても底が見えん。岩肌は見た感じ掴まれなさそうやし。
珀「パラシュートは無理、狭すぎる。ロープは引っ掛けるとこない。詰み。どうする!」
黒「なんでそんな嬉しそうやねん。んん…せやなぁ…飛ぶか?」
冗談めかしてとにかく提案。わしが起案して珀が修正する。この方法でこれまでやってきた。ここまで生き抜いてきた。どうにかなるやろ。
珀「まじか。じゃ、飛ぼ。」
黒「まてまてまてまて。提案して言うのもあれやけどたぶん死ぬよ?」
珀「黒となら何とかなる気がする。もっとこっち来て!」
黒「ったく。恨まんでよ?」
珀「死んだら来世で見つけてやるからご飯奢ってね!」
黒「その時はおしゃれな店にするわ。いつもの居酒屋じゃなくて。」
タンッ
二人で地面を蹴って抱き合ったまま暗闇に飛び込む。
珀「ねぇ黒!!生きてたら!!ビール飲みたい!!!」
黒「やかましいわ!てか余裕か!!」
珀「思ったより!!!」
ツンデレかよ。そこで意識はブラックアウトした。
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