第14章  誕生日じゃない誕生日

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「ええぇ? なんでぇ?  カンちゃんにしたら、和馬なんか、ただのオジさんじゃん」 「うぅーん。でもそういうのって、同性と異性だとハードルの高さも 変わってくるもんなんじゃない?」 それに、また「ええぇ」と子供のように膨れた千奈美が、 クスクス笑う私に再びフッと口元を綻ばせた。 「明日、頑張って」 「うん」 「夏海、ホント良かったね」 「うん。ありがとう、千奈美」 そして、「でも、ダブルデートは諦めない」 という千奈美と私は、 戯れるようにランチを終えて オフィスへと戻って行った。
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