第13章 雨の夜に
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ピクン、と彼の体が小さく固まった。 そして、 「本当に、いいの?」 益々か細く切なくなった彼の声に、私は腕の中で頷いた。 「うん。だから、行こう」 ナッちゃん……。 私をすっぽりと包んだ彼の腕が、少しだけギュッと私を抱きしめる。 そして、小さく彼の声が頷いた。 うん――。
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