☆クリスマスには天使にキスを☆

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 テーブルに大きなピザ二枚とチキン山盛り、直哉が作った豪華なアペタイザーとチーズの盛り合わせが並べられた。なかなかのボリュームである。あと冷蔵庫にはクリスマスケーキもある。  五人でテーブルを囲み、シャンパングラスを手に取った。タケルが立ち上がる。 「じゃあ今年もお疲れ様ってことで。それから……」  タケルが俺と直哉を交互に見た。 「健人、よかったな。正直まさか本当に二人がこうなるとは思ってなかったよ。俺安心したわ。来年も今まで通り、二人仲良くやれよな」  直哉と顔を見合わせた。めちゃくちゃ照れくさかったけど、今思えばタケルやユウカとの関わりは、俺たちが付き合うきっかけになったのかもしれない。素直な気持ちでいった。 「みんなありがとう。それから、これからもよろしく」  タケルはうなずくとグラスを持ち上げた。 「乾杯」 「乾杯!」  大好きな恋人とプレゼント交換をして、気の合う仲間と料理を囲む。  やっぱり日本のクリスマスは全然悪くない。こうなったら宇宙にいる神様みんなに祈りを捧げてみようか。  勝手なものだけど、自分が嬉しいと全てが良い行いに感じるのだ。
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