☆クリスマスには天使にキスを☆

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 ユウカのお母さんが作った手作りピザ、直哉の作った前菜やおつまみは絶品だった。タケルの持ってきた定番チキンも裏切ることなく美味い。  マコトの持ってきたシャンパンもとても飲みやすく、ほとんどアルコールが飲めない俺と直哉も、限界を少し超えた量を飲んでいた。俺たちは、中身のない会話で盛り上がり、意味もなく笑いあった。気分が開放され、何を聞いても面白い。  マコトがグラスに何杯目かのワインを注ぎながらいった。 「あー、結局今年は彼女出来ずじまいだったなあ。俺、来年こそは絶対彼女作る。ねえ、みんなは何か来年の目標ってある」  アルコールを飲むとすぐに顔に出るタケルが、真っ赤な顔でいった。 「俺、来年免許取るよ。教習所に申し込みもすませた。年明けから通うんだ」  ユウカがワインに手をのばす。 「へえ、そうなんだ!私、高校卒業する前に取っちゃったよ!車大好きなんだよね!この前お父さんの車ぶつけて、めっちゃ怒られちゃったけど」  変顔をして肩をすくめる。タケルがユウカの話に食いついた。 「まじで!高速とか走ったことある?どんな感じ?」 「チョー気持ちいいよ!二トン近くもある鉄の塊を自分が操作してるのかと思うと、感動しちゃうね。なんか大人になったって感じがする!」 「そうなんだ。いいなー、俺も早く免許ほしー。そういえば、健人は免許取らないの?おまえ車とかめっちゃ好きそうだけど」
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