☆クリスマスには天使にキスを☆

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 直哉は顎をひいてうっとりした顔をする。俺は慌てて直哉の口をふさいだ。好き勝手なことをいっていた三人の視線が俺に集まっている。冗談じゃない。 「ちょっと!誤解されるようなこというなよ!あいつら多分スゲーこと想像してる」  直哉は俺の手を外して上目づかいで見てくる。 「だって、ホントのコトだもん」  俺はもう一度直哉の口をふさいだ。マコトが肘でタケルをつつきながら小声でいった。 「ほらみてみろ、俺のいった通りなんだって」 「ああ、やっぱりそうなんだ」  ユウカがタケルとマコトに訊いた。 「ね、男の子ってどんなことしたら、気が遠くなったりするわけ」 「わかんない。でもとにかく健人がスゴイんじゃね?」  妙に納得した三人は誰も笑ってはいなかった。真面目な顔で喧々諤々やっている。気が遠くなりそうなのは俺の方だった。
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