トナカイの子もりうた

　「トナカイがいっぴき、トナカイがにひき、トナカイがさんびき…。」

(トナカイがよんひき、あれ、トナカイはいっとうにとうって数えるんじゃなかったっけ？

いやいや、そう考えると、ひつじだっていっとうにとうと数えなきゃおかしいじゃないか。

そもそもなんでトナカイを数えていたんだっけ？ひつじを数えないとねむくならないんじゃ…。)

　「っはあ、やっぱりねむれない…。ホットミルクでも飲もうかな？」

(今何時だろう？

まだ夜の9時かあ。早く寝ようとしすぎたかなあ。

お母さんはまだ起きているよね？)

「お母さん、ホットミルクつくって！ホットミルク！」

…。

(あれ？返事がないや。どうしたのかな？)