壊れてやる

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漫才師を目指し近くの遊園地で働き始めた俺。 仕事がうまくいき未来が見えてきた俺。 舞台女優を目指し同じ遊園地で働いていた美人と付き合い始めた俺。 その美人と結婚し幸せになり始めていた俺。 そんな俺が積み重なり今日の俺が出来た。 そう今日の俺、、、 ネタが思い浮かばずスランプな俺。 漫才の仕事がうまくいかずピエロに格下げされた俺。 子供ができず嫁とすれ違う俺。 目的も夢もないのに遊園地の子供を喜ばせようとする俺。  今ではなぜ漫才師になろうとしたのかも、なぜこの遊園地で働いてるのかもわからない。 過去も未来も朧な生活 俺は 「疲れた、、、もうイヤだ、、、」  翌朝子供たちに風船を配りながら考えた。このままでは俺は壊れてしまう。その時ハッと気付いた、壊れてしまえばいいのだ。それを思いつくと同時に子供の笑顔を見るたびにムカついてきた。なぜ不幸な俺が他人に喜びを与えなければいけないのか。そうみんなから喜びを奪い自分のものにすればいい。
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