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少し昔を思い出していたら、いつの間にか時間になっていたようで。
コツコツと靴音が遠くから響いてきた。
コンテナの上に腹這いになってスコープから覗くと、そこには少し強張った顔の彼。
お互い、仕事の事は話さなかったけど、私は彼の勤め先を知っていた。
『事務局勤めだよ』という彼の言葉は、まさしくその通りで、ビュロウ。
つまり、FBIの人間だった。
かくいう私は私で、『会社勤め』という言葉通り、カンパニーの人間。
CIAのスナイパー。
そして、今回の私のミッションは、彼の射殺。
最近、アメリカ政府の周りを嗅ぎ回るFBIの構成員を消せ!という、政府の指令を上層部が受けたから。
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