私は彼のハートを撃ち抜きたかった
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パン!と、乾いた破裂音の後、空気を切り裂くように弾丸は音速の速さで進んむ。 そして、その次の瞬間には、ドサッと彼が倒れていた。 すべてが終わって、ホッとしたのだろうか。 なんとなしに深呼吸をすると、吐いた息で、視界の半分が白く染まった。 まるで、私の心も半分喪ったかのように。 「ほんとうにゴメンね」 同じ撃ち抜くなら、頭じゃなくて、貴方のハートを撃ち抜きたかったのに……。
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