私は彼のハートを撃ち抜きたかった

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「ここなんかいいんじゃないか? 街中だし、夜もやってるみたいだ。 よし、早速今夜行こう!」 「え、今夜!?」 「そ、今夜。 幸い、俺は今仕事忙しくないし、君も『最近は会社も暇よ~』って言ってたじゃないか。 早く買って、早く慣れた方がいいよ。 それに、古臭くなんかないよ。 よくテレビでかけてるじゃないか。 相手の戦闘力を量るやつとか、魔力を抑えるやつとか」 「それは、アニメの世界でしょ!」 ……そう言えば、彼は私を越えるアニメヲタクだった。 そして、多分色々間違ってると思うけど、楽しそうにしている彼を見ると、どうしても私は止められなかった。
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