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「実はお願いがあって来ました」
二人はキョトンとしながら話を聞いた。
「じゃー奥さんを連れ戻そうとしたらこの槍が折れてしまったという訳ですか?」
「はい。早急に直してもらえませんか?」
「分かりました。応急処置程度なら出来ますけど」
「はい。お願いします」
オヌリスが答えるとプタハは折れた槍をもって工房へと降りていった。
「なんでかみさんが逃げた?」
セクメトは笑いながら話を聞いた。
「あれから仕事がなくなって無職状態なんだ」
「で、愛想付かれて逃げられたって訳か」
オヌリスは何も答えられなかった。
「確かお前のかみさんって雌ライオンだったよな」
セクメトは笑いを堪えながらオヌリスの話を聞いてあげた。
数分後。プタハは地下の工房から戻ってきた。
「あくまで応急処置なのであまり力を入れないでください」
プタハは説明するとセクメトは笑いながらプタハに事の話を教えた。
「じゃー大変ですね。もしヌビアに逃げたら国際問題ですよ」
「はい・・・私もヌビアの事はよく分からなくて困ってるんです」
三人は考えたがヌビアの地理勘が分かる神に心当たりはなかった。
「仕方ない。今日は諦めましょう。深夜地下の裁判所が開廷するからその時に知っている神を探してみましょう」
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