6人が本棚に入れています
本棚に追加
… 私が実家に行くのは、何年ぶりだろうか…
高校をそこそこの成績で過ごした私は、
お決まりの「大学」へ入学しそこそこの成績で卒業した。
…まではよかった…
「大卒」って価値観が
徐々に意味を無くしていく時代がきた時、
私の手には「何も」残っていなかった事に
気が付いてしまった…
バイトも派遣も「学歴」って意地が邪魔をして…
長続きしないまま、ただ長々と時間が過ぎ…
この先への不安にさいなまれていた時…
実家の兄から
「娘のクリスマスパーティーやるから、来てくんね~か?
自分に「おじさん」がいるって知ってから
会いたがって仕方ね~んだわ。」と
昔と変わらない笑い声で電話してきた。
…大学卒業以来帰ってない実家…
私の「居ていい場所」かどうか悩んだが…行く事にした。
…もしかしたら会えるかも知れない…
「もう一人のサンタクロース」に…
最初のコメントを投稿しよう!