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腰を擦り付けられれば、お互い見事に膨らんだあそこ。いや俺は生理現象だ、擦られたから。トイレ行きたい、それですっきり、
「自分で抜くの?もったいない。僕がやる」
俺を押さえ込んだまま、器用に俺の足を膝立ちさせて伸ばし、ああ、縦四方当間オリジナルバージョン。ギヴするしかないじゃないか。さすが錬士様。
くそ、今までの苦労が水の泡だ。これ以上は体も、心もごまかしきれない。
「もう、いいです。わかりました。降参です。思いっきり好みです、先生は。だからやばいと思って、ん」
ディープに口を塞がれて最後まで言葉が告げられない。先生の体が俺の上でくねり出す。細身の癖に肉厚で女の身体の様に柔らかいかと思ったらしっかりと硬質。
左手の拘束が解かれ、俺の股間に右手が伸びる。
慌てて先生の舌を剥がし、彼の目を見る。このくらいの反撃は許されるはずだ。
「シャワーも浴びてないのにさわれるんですか?」
「じゃあ一緒に入りましょう、さっきお風呂もセットしときました」
そのまま目元にキスを落とされ、
「彼とは切れて下さいね。多分元カノより僕は嫉妬深いから。暴れるよ」
ドコデとは怖くて聞けない。
「やっと原稿が仕上がります。僕の純愛物語」
自爆かい!
「大丈夫。編集者は女性で作家は初老の設定。ほぼ出来てる」
何ですと?
俺を引き起こしながら、
「連載もこのシリーズでやろうかな、リアリティ溢れるラウ゛ストーリー」
左腕を背中に回され、右手がスーツのジャケットの内側に入り込む。
肩からジャケットを剥がされ、体を擦り寄せてきて首に抱きつかれペロリ。
「今夜泊まって。僕は初心者だから、宜しく先生」
明日原稿くれるなら、時間の心配はしなくていいのか。ってもう決定事項なのか?俺泊まるの?先生と付き合うの?
俺の信条は?ポリシーは?
空調は効いているのか効いていないのか。
取りあえず今の俺はさっきの馬なみに、汗まみれ。
………下着貸してくださいね。
完
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