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熊川くんが転校してきて一週間。
仲のいい友達も出来たようで、休み時間になると彼の机の周りは賑かになった。
「ハハ、俺そんな知らんしー!」
ちょっと前、ブームになった古いギャグを友達が披露すればバカウケ。
キュートな笑顔は相変わらず女子の注目を集めている。
その横で、眠る、もしくは漫画を読んでる私は彼から見ればメチャクチャ暗い女子なんじゃない?
「……って、里さんもそう思わない?」
「へ」
なんて思ってたら急に話をこっちに振ってきた。
「 ゴメン。まさか振られると思ってなくて聞いてなかった」
驚いているのは私だけじゃない。
今までずっと口をきいたこともなかったクラスメートたち。
何かトラブったわけじゃないのに、急に空気はよそよそしく冷え込んでいく。
「もう聞いててよ、俺の隣の席なんだから、美海ちゃんは」
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