第1章 地下室からの出発(たびだち)

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そこまで言うと、長老は然の方に向き直った。 長老「とりあえず、お前にこの札(ふだ)の束と、六曜賽(ろくようさい)を渡しておく」 然「これらは何ですか、長老?」 長老「話は、おいおい…」 闘「俺は先に行って、待ってるぜ。然は、その道具の話とやらを、長老からよく聞いといてくれ。それじゃ、俺は行くぜ!」 然「あっ、闘、待ってください。私もすぐ行きますから…」 長老「あやつの事じゃ、どうせ最後まで話を聞かぬと思っとったわ」 長老「だから、然、お前に道具を渡したのじゃ。その道具についてじゃがな…」 長老は、然に一時間ほど、道具についてや、地下室から先の道について、などを話した。 然「長老、それではお元気で!」 長老「お前らも達者でな。くれぐれも、お札はなるべく使わずに最後の部屋のために取っておくのじゃぞ…」 然「はい!」 然は元気よく返事をすると、その場所をあとにした。
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