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「でもナッちゃん、すごくイイ匂いするから」
「冠くんだって、同じ匂いするでしょ?」
「そうだね」
私の肩に顎を乗せた彼が、フフッと細く笑う。
「僕ね、ナッちゃん」
「ん?」
「この部屋に来てから、ずっとこうしたくてすごく困った」
「えっ……?」
だが、彼の言葉の意味が今ひとつ分からず、
私は、ちょっと振り返ろうとした。
しかし、
「あっ……」
私に回っていた右手が、フワリと羽織の上から左胸を包む。
「ナッちゃん、ここ……、浴衣の下、何も着てないの?」
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