第18章  掛け違わされるボタン

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~ *** ~ 温泉で、彼がホテルのチェックアウトに行ってくれている間に渡された名刺。 私は、それを、なかなか捨てることが出来なかった。 そしてそれを目にする度に、冠くんに愛されている時を思い起こす。 確かに友之も、女の抱き方が上手かった。 だが彼の場合、二人で交わるというよりも、まさに「抱かれる」という感じ。 そしてそれは、今から思えば、ある意味納得ができた。 しかし、冠くんのセックスは、別の意味で私を狂わせる。
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