第18章  掛け違わされるボタン

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彼と肌を合わせたのは、まだ数回に過ぎない。 だが彼は、既に私の弱い所を私以上に熟知している。 そしてその弱い箇所を、狂わせるように絶妙に攻め立てる。 それだけに、私が昇りつめるのも早い。 しかも早く昇りつめさせた上で、絶頂に達する寸前のところを ねっとりと濃厚に絡みつく。 そして、いつの間にか、二人で快楽の狂喜の渦へと落ちている。 あまりにも巧みで、すごく深い官能をもたらす彼との交わり。 それが、私にあまり経験がないからなのか、 単に彼の手管に呑まれているのかは分からない。 しかし彼と体を重ねる度に、私の体は彼を強く求めるようになったのは事実。 それだけに、彼女の言葉が引っ掛かった。
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