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そして、それに小さく頷くと、彼は「う~ん」と唸って足を組んだ。
「まぁ、俺も、女じゃねぇから辛いかどうかは分かんねぇけど、
その前とか最中とかに、やたらとトゲトゲ、カリカリする子ってのは
いるよな」
「そういうもんなんですか?」
「なに、お前の元カノとか、そうじゃなかったの?」
「僕は、小野寺さんほど沢山の人と付き合ってませんし。
あとは、気付かなかったっていうか……」
ちょっと不思議そうに尋ねられ、反応に困り、最後は言葉を濁す。
だが、それに彼が勢いづいた。
「あぁ、お前、もしかして年上専門? だとしたら、アレだな。
お姉さまたちが、可愛い冠汰くんを傷つけないように
上手ぁ~く気遣ってくれてたってヤツだな、たぶん」
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