34人が本棚に入れています
本棚に追加
しかも、
「っつーことは、アレか?
夏海お姉さまは、可愛いけど、冠汰くんに当たっちゃったてか?」
「違いますよ」
「じゃ、何だよ?」
「別に、なんかちょっと様子が変だったから、気になって……」
「なら、心配ねぇよ。
終わったら、また、あぁ~まあまに甘やかしてくれるって、きっと」
すごく他人事に、あっさり言われる。
しかし、それで少し気が楽になった。
もしも本当に体調が悪かっただけなら、それが終わるのを待っていればいい。
だがその翌日、彼女から掛かってきた電話に、
僕の安堵は、再び大きな不安に変わった。
最初のコメントを投稿しよう!