第17章  見えないカーテン(つづき)

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でも、声が、言葉が、喉に引っ掛かって出てこない。 ナッちゃん、嫌だ。 僕のこと、僕の手、離さないで――! なのに、頭はどんどんパニックになって 益々、混乱する言葉だけが脳内を駆け巡る。 そして、そんな状態で押し黙る僕の耳に、彼女の声が言った。 「ごめんね、冠くん。また連絡するね」
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